代表からの提言

(株)河野コンサル 代表取締役社長 河野 一良
3月11日1000年に一度という大地震が発生し、10メートル以上の津波を引き起こし原発の電気系統破壊、過去例のない対応で日本列島が大揺れ状態に陥りました。このため、40万人に対する対応策の遅延が発生、ガソリン・灯油が不足し大きな混乱が続いた上、電力不足も生じ計画停電による首都機能に大きな混乱状態を誘発しました。メーカー製品の製造停止が起こり産業界への部品供給に不測の事態が生じ、国内ビジネスに与える影響も計り知れない状況となっています。
日本企業に予想外のダメージが噂されれば海外への影響も避けられません。既に過去最大の円高・近年最大の日経平均株価の下落等が生じており、世界的な先行き不安が経済的に現れはじめています。私はテレビ放映画像を見ていると、1944年3月にあった東京・大阪大空襲時の焼け野原を思い出します。わが国はそれから世界第2位の経済大国に上り詰めたのです。
今の日本は少子高齢化の荒波に屈し元気を無くしつつあります。「災い転じて福となる」という諺がありますが、復興に力を結束し踏み台にして元気のある日本を呼び戻せるものと確信します。会員の皆様、不幸な環境を力ずくで乗り切ろうではありませんか。大きな変化のあるときはビジネスチャンスが必ずあるのです。目先の動きだけではなくその奥にある変化を先取りして、自社の発展に結びつけるよう全力で取り組みましょう。
私は今回の地震で政治が大きく変わるであろうと思います。予測を上回る地震の規模・原子力発電・計画停電・大災害等で一極集中におけるカントリーリスクの怖さが明確に証明されたのです。日本が抱えている政治不在、官僚の無駄・一極集中から小さな政府及び地方分権、道州制への流れ等、今の日本の大きな課題を解決する動きが表面化する大きなチャンスが到来したのです。国内から地球規模へ変化する日本ビジネスが今以上に活躍できる環境が整う新しい世の中が近くに来たと思います。
当社は事業承継を専門とするコンサルティング会社ですが、海外に基地(小規模事務所)を展開しつつあります。既にある中国(上海)に加え、ベトナム(ホ―チミン)・ブラジル(サンパウロ)への進出を決めております。現地の専門家をパートナーとして集め、日本と同じように500社に及ぶ中堅優良企業、の海外進出の側面支援、ビジネスマッチング、M&A等、オーナー企業に利用しやすく喜んでいただけるコンサルティング組織の確立を目指しています。今年から後継者育成塾をスタートさせていますが、いずれ社長になる人材であり海外戦略推進の中心となるひとである、などの理由からここに当社ノウハウ資源を集中させる考えもあります。当社には56社200名以上の多岐にわたるオーナー企業に理解の深い専門家がパートナーとしているのです。この専門家と気安くつきあえるように各社の後継者になってほしいのです。今後益々複雑化する会社経営に対応できる経営者を作り、世界のビジネスに踏み出すため後継者の育成支援を行う考えを持っています。

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