オーナー企業における事業承継の大切さ

株式会社 河野コンサル
代表取締役社長 河野 一良オーナー企業における事業承継の大切さ20130521
私は4000社に及ぶ事業承継に23年間掛け携わった経験から、オーナー企業について私なりの考えを一言申し述べたい。
オーナー企業は鍋蓋経営で有り、一般企業は集団経営で有る。オーナー経営者は一人で全ての権限を握り、全ての責任を持ち背水の陣で会社経営を行っている、従ってオーナー社長には逃げ場はない。一般企業の経営者は失敗すれば辞表を書いて退出すれば終わる、オーナー経営者は殿様でそれ以外の企業は雇われている、顔が違う、オーナー経営者は顔の表面で笑い、一般経営者は心から笑う、オーナー経営者は100%人を信用する事は無く、自分が納得しなければ一歩も前にいかない。経営の舵取りは将来像で行い目先の経営はしない。判断する視点が違う事は間違いない、自分の所得より会社を優先し資金不足が生じれば給料、配当はゼロにしそれでも足りなければ、私財を投入する事も厭わない。当たり前のようであるがオーナー経営者以外にはそれは無い。
これらの事から会社を優先して自分の持てるものを見境無く投入し続ける事がオーナー経営者が、総じて持っている他と違う特長であるように思う。ビジネスを最優先に考え、社員を大切にする、費用は徹底して切り詰める、体調、休み関係無く常に新ビジネスを探し回る。世界企業の中で優良で、存在感の大きい企業の大半はオーナー企業が占めている事もこういった特徴があるためと思われる。オーナー企業の後継者不足が問題化してきているがオーナー個人の全てを捧げる気概、カリスマ性、文化等を身に付ける事がある程度引き継ぐためには必要となる。昔のように後継者教育に無くてはならない、厳しい躾に対する理解が後継者本人且つ周りの人についても薄れてきているように見える、躾が厳しいために親と意見が合わず、その為後継者としての持ち場を捨てて出て行くケースも多く見かける。日本人には受け入れやすい、子供に後を継がせる事が簡単では無くなってきており、会社の存続に影を落としている理由の一つで有る事も見逃せない。世界の優良なオーナー企業の半分近くが我国に存在しているとのデータも有り、トヨタ自動車、サントリー等世界一の企業も数多く日本には有る、それだけにオーナー企業における事業承継の大切さが重要視されているので有る。

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